’05年の私的ナンバーワンソング「JOY」YUKI [音楽]
2005年のナンバーワン「J-pop」ソングは、何だった?
と、尋ねられたとして、あなたなら、どんな曲をあげるでしょうか?
昨年も数多くの名曲がたくさんのアーティストから届けられましたが、「1曲を選べ」と問われれば、個人的には、YUKIの「JOY 」を挙げたいと思います。
「いつだって 口からでまかせばかり喋っている
イエス ノー どちらでもないこともあるでしょう
いつだって世界は私を楽しくさせて
いつか動かなくなる時まで遊んでね」
(YUKI「JOY」より抜粋)
この「JOY」の歌詞は、誰にでもわかる簡単な言葉だけで構成されていて、なんとなく聞き流していると童謡のような牧歌的な印象を受けてしまうのですが、
例えば
「誰かを愛すことなんて ホントはとても単純だ」
と、一番で唄ったあとに、2番では、
「誰かを愛すことなんて、トキドキとても困難だ」
と、いうような一見、矛盾しているようだけれども、「あー、そうだよねぇ」と思わず感心してしまうような表現をしています。
「JOY」には、このような「人生」や「恋愛」の真理を指しているかのようなドキっとする表現が随所に散りばめられていて、聴くたびにそれらの言葉が表情をかえて語りかけてきます。
また、耳になじみやすくキャッチーなメロディも、多くの人に口ずさめる大衆性(ポピュラリティ)を持っており、それでいてYUKIの伸びやかな声で歌われると唯一無二の表情をみせてくれるような「二面性」を感じさせるものです。
このように、「歌詞」も「サウンド」も、老若男女に受け入れられる大衆性をもちながら、聴き手一人ひとりの懐に入っていけるような「深さ」も持ち合わせている、このYUKIの「JOY」は、
個人的には、90年代に生まれた「J-pop」という音楽ジャンルのひとつの完成形かもしれないとすら思ってたりします。
また、個性的なアートワークにも定評があるYUKIは、PVも独創的で面白いものが多いのですが、なかでも、この「JOY]のPVは、たくさんの独創的なアイデアが詰まったコミカルで不思議な世界観をかもしだしたものになっており、昨年のビデオオブザイヤー(ミュージッククリップNO.!)を受賞した傑作です。
この作品、宇多田ヒカルや浜崎あゆみのように「予算」や「技術」をかけてるなぁ~というタイプのものではなく、
「映像」という表現ジャンルでも、「CG」や「お金や時間をかけた派手なロケ」なんかに頼らなくても、アイデアしだいで面白いものが作れるんだ
という、お手本のような作品なんで、個人的にもすごく勉強になるし大好き。
(ちなみに、YUKIは「スタンドアップ!シスター 」のPVもかなり面白い演出をしてるので、観たことがないひとは一度は見て欲しいです)
と、どうして今さら、「JOY 」のレビューを書いたのかというと、そのYUKIの半年振りの新曲「ふがいないや 」が、本日(8月9日)、発売されたからだたりします!
実は、この記事、「ふがいないや 」の前フリに大好きな「JOY 」のことをちょろっと書こうと思って書き始めたのですが、結構、長くなってしまったので、これはこれで一つの記事にしちゃおうかと(汗)
この曲、YUKIちゃんの代表曲だなと勝手に思ってます。
いまでもよく聞きますが、そのたびになんだかキュンとなるんですよね。
PVもたまたま録画したものがあって、永久保存版です(笑)。
by たけちん (2006-08-09 23:18)
この曲は確かに素晴らしい曲ですよね。PVもいいし。
by auster (2006-08-10 00:03)
>たけちんさん
コメントありがとうございます♪
そうですね、YUKIの曲にはたくさん名曲がありますが、やっぱりこれがピカイチだと私も感じます。
YUKIのPVはいつも面白いので、新曲がでるたびにPVを観るのが楽しみなアーティストの一人です。
ちなみに、「ふがいないや」のPVで椅子付き衣装で唄うYUKIもとても好きです☆
>auster さん
コメント&Niceありがとうございます♪
この曲がいい!という賛同者がいてとても嬉しいです。
「大人も子供もおねーさんにも」
おすすめできる曲だなぁと思ってます。
by Cinemanabu (2006-08-10 10:11)