ライブドア事件への個人的見解 [政治・経済]
昨年の年末ぐらいから感じていたのですが、特に年が明けてからの各メディアの「株」への誘いの手(株をすると儲かる!個人投資をするなら今!的な風潮)は
冷静に見ていると、引いてしまいそうなくらい「過熱」していて、そのせいで最近の株価の上昇っぷりは実体のある経済活動の後押しというよりもそういったブームに乗った個人投資家たちの投機の過熱による「バブル」的な匂いがしていて、正直、ちょっと危険だなと思っていました。
そんなタイミングで、今回のライブドアの粉飾決済事件がおおやけになったのは、個人的な感想だけで発言するならば、正直「いいタイミングだった」と感じています。
ただ、今回の事件は、既に自殺者もだしていますし、本当に困窮してしまっている方も数多くいるであろうことは推測できるので、手放しに喜んでいるわけでもありませんが。
実は、今回、その罪をライブドアが問われている「粉飾決済」ですが、昨年、上場廃止になったカネボウしかり、実はそこまで珍しい事件ではありません。
(カネボウの名前は知っていても、上場廃止になったことすら覚えていない人たくさんいそう・・・)
堀江さんが、メディアにでずっぱりの日本一有名な社長だったために今回の事件は多くの人が興味を持つことになり
「粉飾決済」って何が悪いの?
と、いうことも連日メディアで説明されていて、そのこともまた今後の日本経済には良い影響を与えるのではないかな?とも思っています。
これで、メディアがしかけたブームに乗って株を始めた個人投資家たちも、株価の一日の上がり下がりといったものに一喜一憂せずに、投機の過熱がもたらす「バブル」の危険性をしっかり踏まえ、また「あの銘柄はもうかる」とか「あの銘柄はもうからない」といったことだけではなく、ほんの少しでも構わないので「日本経済の未来」も見据えた投資をする人が増えればいいなと願ってしまいます。
もともと「株」というものは、昨年話題になった「映画ファンド」や「アイドルファンド」のように、お金を設けるもの!という色合いよりも
アイデアや技術があるけれど資金がないせいで行動できない企業や企画を助けるためのものであればいいなと願っているので。
てか、もし、純粋にお金儲けのために「株」をやっていたとしても、今回の事件は株価が一時的に安くなったので、逆に絶好の「買い」の時期だったと考えるけどなぁ、自分なら。
先日、7日ぶりに売買が成立してマネーゲームの様相を呈してきたライブドア株も、あまりに下がりすぎたから、ゆっくり上がっていくだけだと思うし、たとえ上場廃止になったとしても、再上場するときには十中八九あがるだろうから、今こそ「買い」時に見えてたりするし。。
まぁ、素人の意見なので的外れかも知れませんが、長い目でこの予想が当たるか見守ってみようと思います。
すごく共感。株=マネーゲームという風潮を作ってきた報道やメディアの責任も重大ですが、株式や市場の本当の存在意義を理解した上で本当の投資ってして欲しいと切に思います。残念ですがDay Tradingはやっぱり単なる金儲けの一手法にしかすぎないと思います(金儲けは悪くないし、手段に株を使うのも悪くないけど、メディアの間違った誘導があると思う今日この頃)。実態経済活動の結果としての株式上昇は歓迎、企業が実態経済活動のための資金調達を市場で実行することも大歓迎です。Livedoorは、そうではなかった、ということですよね。
by (2006-01-26 23:40)
> jokerさん
コメント&Niceありがとうございます。
私も「お金儲け」や「投機」自体が非難されることではないと思うのですが、最近の株や外貨売買へのメディアの誘導の仕方には、ただ「儲かる」ということだけが強調されており、過熱した投機がもたらす、「危険性」も「影響力」も全く説明していないことを疑問に感じていました。
この事件を機に、個人投資家の目も冷静になって実体経済と株価との差が近づけばいいなと願っています。
by Cinemanabu (2006-01-27 09:53)