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【ドイツW杯レビュー⑦】ドイツvsアルゼンチン「This is the World cup!」 [サッカー]

ブラジル、アルゼンチン、ドイツ、イタリア、フランス、イングランド、ウルグアイ。

オリンピックよりも多くの国が参加する、世界最大のスポーツの祭典、ワールドカップで、優勝した国はたったの7ヶ国しかない。

 

その7カ国のうちのひとつで、過去に2度の優勝経験があり20年ぶりの優勝を目指すアルゼンチン。

対するは、3度の優勝経験があり開催国として16年ぶりの優勝を目指すドイツ。

 

互いに優勝候補の呼び声も高く、歴史あるサッカー2大国の対決となったドイツW杯準々決勝、ドイツvsアルゼンチン戦は、

「これぞ、ワールドカップ!」

と、叫びたくなるような激闘になった。

 

 

立ち上がりは、アルゼンチンが優位にたつ。

中盤で指導権を握り、素早い囲い込みからドイツにボールを持たせない。

前半のボール保持率は実に65%アルゼンチンが占めた。

 

しかし、ボールを支配してゴール前までは行けても、そこからドイツの堅守に阻まれる。

その突破力を買われて、これまで好調だったサビオラに代わって先発起用されたテベスも抜けだすことができず、前半を終えて、アルゼンンチンのシュートはリケルメのわずか1本という結果に。

 

迎えた、後半4分。

リケルメが蹴ったコーナーキックを、DFのアジャラがヘッドであわせてゴーール!!アルゼンチンが先制点を挙げる!!

 

得点を決めたアジャラは、177cmと決して体格に恵まれているわけではないのだが、バランス感覚とゴール前での強さに優れており、このゴールシーンでも、ドイツのクローゼに肩で押されれながらも、バランスを崩すことなく強烈なヘッドを決めていた。

 

これで、一気に苦しくなったと思われたドイツだが、リードされたことで、これまで守り気味だった展開を一気に攻勢に転じさせる!

 

一方、アルゼンチンは、71分、CKでクローゼと衝突し負傷したGKアボンダンシエリを下げ、72分には疲れが見えていた攻撃の要リケルメに代えてカンビアッソを投入し、守備の意識を強める。

 

アルゼンチンは、この時点で、交代枠の3人を使い果たし、試合を決めるジョーカーとして出場が期待されていた、メッシ、サビオラ、アイマールといった攻撃的な選手を投入せずに、この戦いを乗り切ろうとしたのだが・・

 

後半80分、 左サイドからバラックがクロスを挙げると、ボロブスキーがヘッドできれいにゴール前に流すと、クローゼがDFと競り合いながらへディングシュート!

 

ボールは、ゴール左隅に突き刺さり、値千金の同点弾が決まる!

 

試合は、その後、一進一退を繰り返すも、互いに決勝点を挙げるにはいたらず、30分間の延長戦を終えても決着が付かずPK戦へ。

 

ドイツのゴールマウスを守るのは、今期チャンピオンズリーグで無失点記録を作り上げたレーマン!

 

前大会で最優秀選手賞を獲得したGKカーンと常に比較されつづけ、

プライベートでも犬猿の仲なのでは?

と、報道されることもあったレーマンとカーンだったが、


 

PK戦前、ピッチに座り込んで集中力を高めているとカーンがレーマンの耳元に何やら話しかけ、2人の間でがっちりと固い握手を交わしているではないか!!

 

決して、同じチームメイトとして同時にピッチにたつことができない名ゴールキーパー同士のそのやりとりは、まるで、映画の一場面のようで、なぜだか無性に胸が熱くなってしまった。

 

そして、迎えたPK戦では、そのレーマンがアルゼンチンのシュート4本中2本を止めるという好セーブを魅せ、4-2ドイツを勝利に導く!

 

 

後からニュースで知ったんだけども、レーマンの神がかり的な好セーブには秘密があって、PK戦のときにアルゼンチンの選手のPK時のクセを書いたメモをソックスの中に忍ばせておいて、確認していたとのこと。

ついつい、まるで「運」がすべてのように感じてしまうPKだけども、そういった緻密な情報戦が行われていることに感服。

ゴールキーパーって本当にすごいポジションだなぁと、改めて再確認してしまいました。

 

 

それにしても、本当に面白かったこの試合♪

未だに、ニュースでダイジェストが流れるたびに感動して、涙ぐんでしまいます。(雑誌のレポート記事を立ち読みしても、泣いてしまった(汗))

 

実は、この試合、試合後にバラックが語っているように

 

「見ている人にとってはそれほど美しい試合とは言えなかったかもしれないけど、お互いに戦術的に高いレベルの試合で、ミスも少なかった。PK戦での勝利にはツキもあるが、ドイツは勝利に値すると思う」

 

決して驚くようなゴールシーンや鮮やかなパス回しが連発したスペクタルな試合ではなかったけれども(それでも、得点シーンはどちらも美しいと思う)この戦いが決勝戦だったとしてもおかしくいような名勝負に私は感じてしまった。

 

こんな戦いをリアルタイムで観れるということだけど、生きてて良かったとさえ思ってしまうほどに(笑)

 

敗れてしまったけれども。アルゼンチンは本当に魅力的なサッカーを今大会見せてくれたし、ドイツの勝負強さは、観ていて痺れてしまった。

 

ドイツの次の相手はイタリア!

大会前の親善試合では、1-4で負けている相手だけども、今大会の勢いがあるドイツが生まれ変わった姿を見せてくれるのか楽しみ☆


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