ジャケ買いしちゃったコミック「NHKにようこそ!」大岩 ケンヂ [漫画]
強烈なインパクトだった。
「NHKにようこそ!」
出会いは、ふと立ち寄った書店に平積みにされた新刊kミックスのコーナー。
「 「NHKにようこそ!」なんだこタイトルは?」
- 作者: 滝本 竜彦, 大岩 ケンヂ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/06
- メディア: コミック
タイトルと表紙に描かれた女のこの絵柄から、高校の放送部を舞台にした青春ラブコメディをパッと思い浮かべてみる。
全校生徒1200人。1学年400人ほどの進学校の放送部。
毎年、夏に行われるNHK放送コンテストのアナウンス部門の大会に向けて、放課後、放送室では熱い練習がくりひろがれている。
「先輩!わたし、どうしてもラ行の発音がうまくできません!」
「なに、泣き言を言っているんだ!そんなときは、ただひたすら発声練習だ! さ、私のあとをついて一緒に発音してみよう!」
「はい」
「ラロラロラロラロラロ」
「ラロラ・・ロラロ・・ラロラロ・・ラロロ・・・やっぱりダメです。。うまく口がまわらない!」
「なに言ってるんだ諦めちゃそこで負けだぞ!」
って感じの放送部を舞台にしたスポコン系新機軸マンガなのかなぁ?
こいつぁ、新しい!!
とタイトルから妄想を膨らませていると、ふと、書店の壁に貼ってあったこの「NHKにようこそ!」の発売告知ポスターが目に入った。
そこには、タイトルの説明がかかれていた。
N(にほん)H(ひきこもり)K(きょうかい)にようこそ!
私はタイトルの説明をみて、ますますこのコミックスにひきつけられる。
日本ひきこもり協会!?にようこそ!?
「NHK」が「日本ひきこもり協会」の略!!!?
日本ひきこもり協会って何だぁ? 知りたい!!
結局、この言語センスの卓越さに痺れきってしまい、気がついたら一読もしたことがない、このコミックスを私はレジに持って行っていた。
これが、私と「NHKにようこそ!」との出会いです。
このコミックに限らず、たまに私は一切読んだことも見たこともない小説や漫画をタイトルや装丁のかっこよさで買う「ジャケ買い」してしまうことがあります。
もちろん、たまには、はずれもありますが新鮮な作品と出会えるのでけっこう面白いです。
3000円もかかってしまうCDのジャケ買いよりも、ずっと気軽に楽しめるんでよろしければみなさんもやってみては?
ちなみにこの「NHKにようこそ!」は私の予想していた放送部マンガではなく
(ただ、主人公は高校時代放送部に所属している)
今をときめくニートを主人公にした、ネガティブコメディ漫画。
扱っている題材は、ニートをはじめとしてエロゲー、宗教、オンラインゲーム、ねずみ講とアングラだったりブラックなものばかりな上に主人公は本当にどうしようもないやつなので、内容だけをなぞると暗い気持ちになってしまいそうなのですが、
丁寧な線で描かれたその作画能力の高さのせいでびっくりするくらい軽快にコメディとして描ききっており、多くの人が気軽に楽しめる作品になっています。
(ただ、もちろん嫌悪感しか感じない人もいるかも)
現在、4巻まで刊行中の、このコミック。
多くの人に読ませたい!
という漫画ではないのですが
このタイトルセンスと装丁のかっこよさだけでも一度は書店で確かめてみてほしいかも☆
TBありがとうございます。
NHKにようこそ、私も見た目で買ってしまいましたw
NHKとくれば、誰だって放送系を想像しますよね。
情熱は持っているけど、方向性がずれている主人公にちょっぴり共感もしてしまいましたw
by Cion (2005-12-07 21:05)
TB有難うございます。
色々疑問はあるものの、なんだかんだで4巻まで買ってしまった・・・w
自殺とかヒキコモリとか、現代の日本では切っても切れない部分なのに、それを真剣に扱ってるマンガって少ないですよね。
こういう問題に目を背けたがる人もいるけど、もっと色んな人に読んでもらって、真剣に考えて貰いたいですね!
by ユーリ (2005-12-08 00:13)
こんにちは、二度目まして、です。
「NHKにようこそ」、実は私もジャケ買いした内の一人です;;
何と言っても、あのタイトルと、表紙に惹かれました。
結構派手だし、タイトルも、相当人目に付くので・・・
内容も、かなりシリアスなはずなのに、
かなりのギャグ的な内容で楽しかったですv
とは言いましても、まだ、私2巻までしか読んでないんですケドね;;
しかし、確かに現代社会に置いて、このことはかなり重要でもありますし
この漫画(原作は、小説みたいなのですが;;)は、
その事について真剣に(?)考える機会を与えてくれる。
そう言う漫画でもあると思います
主人公や、周りの脇役達も、妙にリアルで楽しいですよね
by miomaro-mixcharge_suisai2512 (2005-12-08 01:16)
>Cionさん
コメントありがとうございます。
私が妄想した放送部を舞台にした青春ドラマはかなり新しいと思ったのですが、やはり題材が地味なのでしょうか(笑)
私もよく「情熱と努力のベクトルがずれている」と指摘されるのでちょっぴり主人公には共感してしまいます。
>ユーリさん
コメントありがとうございます。
私も一巻をジャケ買いしてから、なんだかんだで4巻まで買ってしまった一人です。
ひきこもりという題材は難しいけれども確かに存在している現実でもあるので、コメディという親しみやすい形態のこのコミックで、そういう問題を考えるきっかけが増えるとよいですね☆
> みおMAROさん
二度目まして(←いいですねコレ☆)
私以外にもジャケ買いした方がいらっしゃることがわかって嬉しいです。
このコミック、タイトルも表紙も目をひきますよね~☆
扱っている内容も展開も決して万人受けするものではないのにサクサクよめるのは、漫画家さんの力量のなせるワザなのかなと思っています。
どんな題材でも自分流に料理できるそのスタイルは見習いたいです。
by Cinemanabu (2005-12-08 10:24)
TBありがとうございます。
私も1巻が出たときにジャケ買いしました!
鮮やかなカラー、可愛い女の子の絵、そして気になるタイトル。
目を引きますよね。
中身も面白かったですし、これは大当たりでした。
私もよくギャンブル気分でジャケ買いします。
ハズレちゃうこともありますが、当たりだった時の自分を誉めたくなるような喜びを思うとやめられないんですよね。
by 秋月あきね (2005-12-08 22:35)
> 秋月あきねさん
コメントありがとうございます。
同じコミックの「ジャケ買い人」がいることを知って心強いです。
「NHKにようこそ!」は「ジャケ買い人」の心をくすぐる一品でした。
全く知らない作品を買ってそれが当たりだとなんだか自分の目利きを褒めたくなってしまいますよね☆
by Cinemanabu (2005-12-09 09:19)
TBありがとうございます
確かにジャケットはある意味,秀逸ですね(笑)。
買おうかなと迷っていましたが,ちょうど良く友人がやはりジャケ買いをしていたので借りました。
なんか今度アニメ化もされるそうで・・・
ストーリーはどうなるのでしょうね。動向が見逃せません。
というか一昨日,ネットでこれの原作を頼んでみました。いま入荷待ちなのですが,楽しみです。
by Andy (2005-12-10 15:06)
>Andyさん
コメントありがとうございます。
ジャケットのクオリティの高さの賛同者が多くて嬉しいです☆
予想以上にこのマンガをジャケ買いしている方が多くてちょっとびっくりです。
小説版もかなり話題になっているようですね。
先日、書店でパラパラと読んでみたのですが、スピード感溢れる文体はコミックの爽快感に似ているなぁと感じました☆
by Cinemanabu (2005-12-12 13:58)
放送部を舞台にした青春ラブコメw新しすぎます
by NO NAME (2010-09-15 20:09)
>NO NAMEさん
コメントありがとうございます。
放送部を舞台にした青春ラブコメ、今でも面白い題材だと思うんですよね。
最近は「とめはね」や「ちはやふる」といった文化部にフューチャーした面白い作品もたくさんでてきているのでw
by Cinemanabu (2011-10-20 20:34)